2010年11月05日

ベークライトのミル

ベークライトのミル
独製Peter Dienes18世紀末の創業。同じ競業のZassenhausは1867年なので前後あたりだと思われる。
奇しくもその頃ドイツではプロイセン王と宰相ビスマルクによりドイツ帝国が誕生するかの時。
こちらのミルは蓋「D,R,G,M」ドイツ帝国使用意匠と「D.R.P」ドイツ帝国特許の刻印があります。
すなわち製造年が1871~1918年と絞られる。今度はベークライトという素材から見てみると
この当時の新素材もプラスチックとよばれる前の誕生期、エボナイト、セルロイドは
天然ゴムやセルロースといった天然高分子を原料に作られた半合成品で、
ベークライトは完全な合成品となる小分子の原料から合成した最初の化合物となる。
こちらの製品化には1910年以降なのでおそらく1910~1918年以降あたりのもの
と思われます。その後も1926年からオランダでもミルの製造を行うが70年代にZassenhausに統合される。
琥珀色に近い落ち着いた渋みがあり、コーヒーという素材から来るイメージと上手く重なる。




Posted by SSSHH! at 18:50│Comments(0)ANTIQUE
 
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。